塩谷中学校出身 一橋大学 法学部 現役合格

  •  私がこの三年間を振り返ってみると、家にいた時間よりも学校にいた時間の方が長かったと思います。私はほぼ毎日、研修センターに残って自習していました。先生方が研修センターを開けてくださらなかったら、私の学習時間はもっと少なかったでしょう。はっきり述べますと、私は家では学習できないたちでした。(1、2年生の頃は、9時まで学校で勉強した後は、家に帰り、テレビゲームをしてしまっていました。)しかも、最悪な場合は研修センターでも時間ばかり気にしてそこまで勉強に身が入っていなかったこともありました。
  •  私がぶつかってきた壁を参考にしてみてください。

予習復習

  •  数学が苦手だったために私はすべての教科に対して十分な予習復習は出来ていませんでした。予習復習は完璧にこなそうとすると難しい。私は予習の部分を大きく削るはめになりました。数学以外の教科では教科書をめくる程度の予習でした。時にはそれすら無かったときもありました。英進科の先生方の授業はとても信頼できるものなので、授業の内容を復習で吟味する。これだけで受験力は十分付くと思っています。予習を削った分だけ、苦手教科の対策をしてください。私は家で学習が出来る性格ではなかったので、研修センターに残って勉強していました。この施設で復習を大いにできたことが合格へとつながったのだと思います。この場を借りて、研修センターを開いてくださった先生方ありがとうございました。

予習復習を減らす

  •  実は私は生物はほとんど予習復習しませんでした。予習や復習なしで勉強をすることも可能です。この手段は人それぞれ適性があるので、保証できません。私も生物と現代社会くらいにしか適用できなかったメソッドです。皆さんの多くが高校で学ぶ勉強に対して、「どうせ、受験でしか使わない」というイメージを持っていると思います。私にもこの意識はぬぐいきれませんでした。これが予習復習を強いる最大の原因だと思います。勉強が日常に繋がるか、勉強が好きになれば簡単に覚えられます。「役に立つこと」イコール勉強となれば予習復習はそこまで必要になりません。
  • 好きになる方法として、「友達と競う」というのもいいと思います。「一番である!」これはホントに自信がつきますし、一番を維持するために勉強も出来ると思います。さらに皆が上昇志向で競い合えば、実力もつきますし、一番でなくとも高得点を取れれば、苦手意識は自然と薄れるとも思っています。

私立大学一般入試

  •  私立大学と国公立大学は必要とされる知識の形態が違っています。恐らく国公立大学には教科書を基本とした知識をより発展させる能力(狭いが深い思考力)が必要とされるのに対して、私立大学には教科書を超えた範囲の幅広い知識(語彙や用語)を備える能力(広いが浅い知識)が必要とされている、と考えています。私立の対策は基礎が付いたと思ったときにやり始めるのが良いのかも知れません。
  • 早稲田大学の時は英語で本当に知らない単語だらけで大変でした。内容にも興味がもてませんでした。さらには、傾向が変わって第一問も第二問も段落ごとの要約に変わってしまい、試験中は受からないと感じられました。第二問目はもう面読み状態でした。第三問目の記述は文章を練る時間もありませんでした。国語と世界史はそこそこ出来たのですが、今でも早稲田大学の合格は不思議に思えます。
  • 慶応大学の時は、英語も世界史も手ごたえを感じ、小論文も自分なりには上出来で、時間も余ったほどでしたが、結局は不合格でした。
  •  このような壁にぶち当たりながらも三年間を過ごしました。皆さんの中には、はっきりと将来の展望が決まっている人もまだ全然決まっていない人もいるでしょう。
  • 決まっている人は自然と頑張れると思います。決まっていない人やぼんやりとしか展望が決まってない人も努力してください。卒業さえできればいい、じゃダメです。文星の英進科に来ている意味がなくなってしまいます。遊びたいときもあるでしょうが、そんな時は自分が何のために今まで勉強してきたのかを思い出してください。卒業した頃になって後悔するかもしれません。ただ卒業するだけだったら文星でなくとも選択肢はあったはずです。
  • 一つでも選択肢を増やすために、努力は惜しまないでください。あなた方の合格を祈っております。

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